中古車輸出という仕事|世界中で日本の中古車は必要とされている

日本の中古車は世界中の人々から必要とされていて、毎日沢山の車が中古車オークションで落札され、海外へ輸出されていきます。世界の中古車事情って?メイドインジャパンの信頼性とは?中古車輸出というマイナーな業界に長らく寄生している筆者が、中古車輸出業界の全貌をお伝えします!

2017-01-01から1年間の記事一覧

中古車業界に起こるであろう変化を考えてみる

中古車業界の行く末 現在の中古車市場を見てみると、そのほとんどは中古車オークションを通して流通しています。 ディーラーや買取店によって下取りされて、中古車オークションに出品されるという流れですね。販売店は全国の中古車オークション会場と提携し…

中古車買取りに後発組でも参入できるか?

日本での中古車の流通 日本での中古車の流通は、ほとんどの場合、中古車オークションを経ていることが多い。 例えば、大手中古車買取店が、一般の人から中古車を買い取る場合の買取り価格は、ディーラーでの買取り価格と、中古車オークション相場を参考にし…

顧客を他社に取られるというインパクト

中古車の輸出をしていると、自社の顧客を他社に取られた、なんて話はよく聞きます。まぁ中古車輸出業界に限った話ではないですが… しかし、取引の大きかった顧客を取られるインパクトたるや… それはもう凄まじいものがあります。 では、なぜ顧客を取られてし…

ニュージーランド市場におけるヨーロッパ車の位置づけ

ヨーロッパ車の位置づけ ニュージーランド市場においてのヨーロッパ車の位置づけは、日本におけるそれとそれほど違いはありません。 具体的に言うと、ヨーロッパ車は高級車として扱われていますが、マーケットシェアは15%ほどにとどまってます。 日本と同…

ニュージーランドに輸出される人気車種とは

世界の中古車市場とのバランスで車種は決まります 日本からニュージーランドへは、年間約14~15万台の中古車が輸出されています。 そのほとんどは、中古車オークションで仕入れられていますので、オークションのトレンドに合わせてニュージーランドへ輸…

インターネットに頼ってなかった頃の販売方法は基礎を学ぶのに有益

インターネットがあまり発達していなかった2000年の初頭は、中古車の詳細を顧客に伝えるのは、電話で説明するか、手書きのメモをファックスするというやり方でした。 電話で、英語で、必死に伝えようとしていた 2000年の初頭は、今のようにインターネットも…

イギリスやアイルランドへの中古車輸出は為替変動が怖い

ニュージーランドでの日本車のシェアは80%ほどに上るのに対して、イギリスやアイルランドでのシェアは10%ほどしかありません。 このように日本の中古車が輸出されている国にも、日本車がなくてはならない国と、日本車がなくても大して困らない国があり…

ニュージーランドでのマーケットシェアを上げるには

ニュージーランドの中古車マーケットは、すでに成熟したマーケットであると言われています。 ニュージーランドへの中古車輸出ビジネスが始まってから、リーマンショックを迎えるころまでは、車は一家に一台から一人一台所有するほどまでに、ニュージーランド…

輸出する中古車の仕入れ方法|それぞれのメリット・デメリット

海外輸出する中古車の仕入れにおいて、どの輸出業者も、そのほとんどを中古車オークションから仕入れています。 仕入方法には大まかに2通りあって、それぞれにメリットとデメリットがあるので、ここでご紹介します。 仕入れ前に下見をしっかりして、コンデ…

アフリカでの販売台数をもっと伸ばすために必要なこと

アフリカ市場への輸出 2008年のリーマンショックの影響で、中古車輸出台数は大きく冷え込みましたが、それ以降はアフリカ市場を中心とした新興国への中古車輸出が増えてきています。 今回はその理由と今後の展望について考えてみます。 人口の増加 世界の人…

ニュージーランドの中古車ディーラーが車を仕入れる方法

ニュージーランドにはたくさんの中古車ディーラーがいます。 例えば、個人で小さな中古車販売店を経営している人、ニュージーランド全土に何店舗も展開しているディーラー、自宅の軒先で数台の車を並べて副業のような形で経営している人など、実に様々です。…

ニュージーランドへ輸出する車の乗車定員は多い方がいい!

車にはそれぞれ乗車定員が定められていますね。 セダンやハッチバック、ステーションワゴンであれば、乗車定員は大体は5人なのですが、例えばヴァンガードやランクルなどの、SUVや4WD車であれば乗車定員は5~8人で、エスティマやステップワゴンなどの、…

日本からアイルランドへ輸出されている中古車とは?

2017年現在、日本からアイルランドへ輸出されている中古車台数は、月150~350台くらいになっています。 ニュージーランドへ輸出されている中古車台数は月1万台以上ですから、いかに規模の小さいマーケットであるかが分かると思います。 ヨーロッパは…

中古車を下見する際に必ずチェックしておきたいポイントとは?

中古車オークションには日々たくさんの車が出品されていて、その車両状態は千差万別で、一つとして同じものはありません。 ですから車を1台1台チェックしてコンディション確認をすることは、仕入値段をいくらにするか、そしてどの顧客に販売できるかを見極…

中古車輸出業者の習熟度は何を基準に計られるのか

うちのお店は専門店! 海外の中古車ディーラーが仕入れたい車って、それぞれ本当に三者三様で、例えば、 ハイブリッド車のみ 4WD車メイン スポーツカーのみ クラシックカーのみ 走行距離が低い車のみ 売値が8000ドル以下の車のみ ヨーロッパ車メイン こ…

中古車輸出における為替リスクってどういうこと?

中古車輸出をする際、輸出業者が毎日気にしてチェックしているのは為替レートですね。 為替の変動がどのように中古車輸出ビジネスに影響してくるのかを、できるだけ分かり易く解説しようと思います。 円高によって海外顧客が感じる仕入れにくさ どの国でも中…

ニュージーランドの中古車輸入規制とは?

ニュージーランドに輸出できる車 現在ニュージーランドに輸出できる車は、 排ガス基準をクリアしていて、尚且つ横滑り防止装置が装備されている車両(横滑り防止装置については2016年から段階的にその範囲を広げているが、2017年現在すべての車種に装備が義…

中古車輸出ビジネスは個人でやっても儲かるのか?

誰でもニュージーランドへ中古車を輸出できるの? 2017年現在、ニュージーランドへ中古車を輸出している企業・個人は数えられないくらいいます。 輸出専門業者だけではなく、街の中古車屋さんや、個人も参入しています。 その一番の理由は、参入障壁がほとん…

中古車買い取りは儲かる?下取りに出す際のポイント

車を買い替える時や必要ではなくなった時、また手放さなければならなくなった時などは、業者に買い取ってもらうことになると思います。 いったい誰に買い取ってもらえばいいの? 主な買取業者は 新車ディーラー(トヨタ、日産など) 買取専門店(ガリバー、…

イギリスの中古車も海外へ輸出されています

イギリスにもたくさんの中古車オークション会場があります。 大きな会社はBCAとMANHEIMの2社で、それぞれイギリス全土に何か所もオークション会場を持っています。 イギリスの中古車オークションの特徴 手ゼリ 車両を引き回す 1つの会場で週1~3回オーク…

小売価格を抑えつつマージンを最大化するには

最安値で中古品を仕入れなければならない理由 希少価値の高い車種は別として、ほとんどの車の市場価格は世界的に均一化してきています。 インターネット上には車両価格を簡単に比較できるサイトがあり、多くのユーザーが車を買うときには当たり前のように利…

ニュージーランドでの中古車価格競争も激化している?

日本の中古車オークションでは、インターネットの発達によりオークション間の売買価格のバラつきが小さくなってきました。 山国で4WD車の需要が高いとか、大都市圏では高級外国車の需要が高いなどといった地域事情による価格差はありますが、それでもインタ…

好条件をアピールして新規顧客獲得へ

新規顧客に営業をかける際【支払い猶予期間】を出来るだけ長くすることで獲得しやすくなります。 代金回収は、船積み前までに全額支払ってもらうことが理想的ですし、そういう顧客はとても重宝されます。 しかし車は単価が高いため、それだけの資金力がある…

ニュージーランドで新規顧客を獲得するには?

ニュージーランドの中古品市場は成熟している? ニュージーランドの中古車マーケットって、すでに成熟しています。 人口が450万人ほどのニュージーランドでは公共交通機関が発達していないため、車は人々の足として生活に必要不可欠なものになっています…

オークションでの流札と商談について

オークションに出品された車両がセリに掛かると、落札希望者はセリボタンを押すことで応札しセリに参加します。 セリ結果には【落札】と【流札】の2種類があって、【落札】は最終応札者による落札が決定した状態で、【流札】は買い手が付かなった状態を言い…

コントラクトバイヤーとは?

中古車輸出業者にとって、日常的に起こるにも関わらず、解決することが難しい問題がコントラクトバイヤーの扱いについてです。 コントラクトバイヤーとは? コントラクトバイヤーとは、自国の中古車ディーラーを複数、顧客に持ちその顧客に代わって日本の中…

インターネットが無かった頃の海外取引

車って、一つの車種にいくつかのグレード分けがありますよね。 ボディの色もたくさんあって、内装の色も数種類から選べます。 アルミホイールやナビの種類も多く、サンルーフやクルーズコントロールなどのオプションも豊富にあります。 本当に一台一台違って…

西暦2000年頃の中古車オークションの様子

はじめて中古車オークションに行ったのは1999年でした。 その頃はまだ手ゼリのオークションがあったり、車両を引き回していたり、インターネットに接続されてなかったり、今とはずいぶん様子が違っていましたね。 昔の中古車オークションの様子とは? 手…

アフリカで販売促進!その方法とは?

アフリカでの車の販売はそんなに簡単ではありません。 だって基本的にネットショッピングですから、モノが届くまで商品は見れないし、そもそも本当に届くのかと不安になったり。 お客さんからしたら詐欺に合う心配が常に付いて回ります。 アフリカ市場での信…

まだまだ伸びる?アフリカ市場の規模!

アフリカにも10か国以上、日本と同じ左側通行の国があって、日本から中古車が輸出されています。 日本車が輸出されている国の人口も1500万人から5000万人となっていて、ニュージーランドの450万人と比べるとその規模の大きさが分かると思います…